きょうの時評
| 東日本大震災と国際社会 称賛やまない日本の対応(2011/03/21) | |
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未曽有の被害をもたらした東日本大震災は、死者・行方不明2万人以上というおびただしい犠牲を出し、巨大地震と津波の恐ろしさに世界が仰天した。 想像を絶する惨禍にもかかわらず、悲しみをこらえながら冷静に対応する日本人への称賛が世界からやまない。 そのような賛辞の中で世界各国から支援が相次ぎ、救援の手が差し伸べられている。世界からの温かい声援と支援は、悲嘆に暮れ、避難所で寒さに震え困窮する被災者への励ましとなるだろう。 オバマ米大統領は、壊滅的な被害に「心が痛む」と述べ、日本には強い経済力があって自然災害への対策の経験もあり、「日本は必ず今以上に強くなると確信している」と復興に期待感を表明した。 キャメロン英首相は下院で「日本国民は臨機応変に対応でき、立ち直る力の強い国民だ。きっと復興すると信じている」とたたえた。 各国の指導者だけでなく、メディアでも日本人への称賛が相次いだ。中国、韓国、ロシア、アルゼンチン、シンガポール、ベトナムなどのメディアは、日本で混乱や暴力、略奪などが起きていないことに目を見張った。 フランスの政治学者ドミニク・モイジ氏は同国の新聞に論評を寄せ「われわれは皆日本人だ」と日本国民との連帯を訴えた。その上で「自然の猛威に直面した日本社会の品位、勇気、そして高潔さは感嘆すべきものだ」と称賛した。 韓国紙、中央日報は社説で「全世界が日本の巨大地震に2回の衝撃を受けている」と指摘した。多数の命を奪った想像を超える巨大津波と、想像を超えて冷静な日本人だという。大規模な自然災害の後では、無秩序と混乱がつきものだが、列をつくって食べ物を受け取ったり、スーパーの前でも整然と並ぶ日本人の姿に驚嘆するという。 ベトナムのメディアは「本当に強い国だけがこうした対応をできる」と指摘し、「学ぶべきものが多い」とたたえた。 「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」とロシアのタス通信は称賛する。 1923年に起きた関東大震災では、苦い経験が日本にある。デマ情報により多くの朝鮮人らが殺害された。88年後、日本は世界から高く評価されるようになった。 日本はこれまで、世界各地で起きる自然災害にいち早く国際救援隊を派遣するなどしてきた。そうした国際的な貢献が、日本が大きな打撃を被ることになった今回、その対応ぶりへの称賛につながったのだろう。世界から絶賛された日本人の姿を、自然災害への対応の模範としたい。 |