きょうの天鐘
| ●天鐘(2010/09/02掲載) | |
| 九月二日は「宝くじ」の日。一獲千金を夢見てジャンボやロト6を買い続けているが、高額当選には縁が無い。周囲で当たった話も聞かないので、国にだまされているのでは、と疑いたくもなる▼宝くじの一等が当たる確率は、ジャンボで約千万分の一、ロト6で約六百十万分の一という。なんとも気の遠くなる数字だ。買う前にあきらめたくもなるが、買わなければ当たらないのも道理だ▼ものの本によると、政府の第一回宝くじが発売されたのは昭和二十年だそうだ。江戸時代に始まった富くじは将軍吉宗の時、寺社の修理資金調達のため許可されたのが第一号という▼さらにくじの歴史をさかのぼれば、日本書紀に、有間皇子が謀反の成否をくじで占ったとある。昔から人は神意や正邪、勝ち負け、順位を決めるのに偶然を利用してきた。サイコロ、トランプなども本来、そのための道具だった▼身近なくじには、神社のおみくじ、商店街のくじ引き、各種懸賞などがある。先の大鰐町長選は候補者二人の得票が同数となり、くじ引きで当選者を決めた。目の前の相手に敗れるのは宝くじに外れるより悔しいだろう▼民主党代表選挙が告示された。党内の権力争いにしか見えないのだが、事実上、日本の首相が決まる。経済対策など緊急課題が切迫する時に十四日間の選挙は悠長すぎる。いっそ、くじで決めたらどうかと言えばしかられようが、どちらが勝っても政権運営は波乱含みだ。 |