
第33回
| 本との出会い重要 八戸市立桔梗野小校長 馬場 義孝 | |
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今回も広く力作が寄せられ、選をしながら選者であることを忘れ、読み浸ることも度々でした。上位五点は群を抜いて優れ、選者全員の圧倒的な称賛を得て決定されました。下学年は物語の感想文が多く、その作品はほのぼのと心温まるものでした。学年が上がるにつれ、説明的文章への挑戦も見られ、論理的思考の深まりや広がりを感じ、頼もしく思いました。 選の感想ですが、第一に「本との出会い」が作品づくりに決定的であるということです。心の琴線に触れる本との出会いがあった作品は、いずれも力があり、理屈抜きで読み手を引き込みます。タイミングよい本との出会いの機会をつくってあげることは、大人の大事な責任と思いました。 第二に「表現技術」を持った子は、何と強く豊かであるかを痛感しました。言いたいことを中心にした題の工夫、作品の根底に流れる一貫した主題意識、よく整理された文章構成、主題につながる本からの引用、自分の体験との比較、丁寧な言葉の選びなど、よく考えられた書き方をしています。書かせる過程で大人が子供をじっと見守り、力及ばないところは手を差し伸べ助け、書く技術・言葉を教えていることを強く感じました。 第三には作品づくりの「誠実さ」ということです。読み応えのある作品は、文字が丁寧で一文字一文字に力がこもり、原稿用紙の使い方を守りながら規定枚数びっしりと書き込んでいました。書き終えた後の読み直し、書き加え、そして、清書がありました。 ひたむきな心、やわらかい感性の中にひらめいたものを書きとめ、作品へと昇華してくれた児童と指導された皆さんに心からの拍手を送ります。 |