総 評 
八戸市教委指導主事  西山 康巳
 第三十六回の今年度は、県内六十九校から百七十六編の作品が寄せられました。高校の部で若干の増加がみられたものの、総数では参加校で十八校、作品数で五十二編、前回より減少してしまいました。しかし、応募された作品は、どれも校内の審査を通過してきた力作ぞろいです。作品を寄せてくださった多くの児童生徒の皆さんと、指導に当たられた先生方に心より敬意を表します。
 中でも今年度の学校賞を受賞した、白銀小学校、八戸東中学校、八戸高校は、学年を通して多数の応募があり、さらに上位入賞を果たしています。八戸高校は二年連続の受賞となりました。各校の読書活動への力の入れようや日常の読書指導の充実ぶりがうかがえます。今後ますますの活躍が楽しみです。
 近年、小・中学校はもちろんのこと、高等学校においても全校読書の時間を設定している学校が増えてきています。例えば朝の十分間の読書時間でも集中し、継続することにより、読書の習慣が身に付き、楽しさを味わうことができるでしょう。また、読解力・思考力も高まります。
 そこで、この活動を読書感想文の創作へと結びつけてほしいと思うのです。もちろん読書は感想文を書くことを目的に行うものではありませんが、読書から得た感動が大きければ大きいほど、その思いを他者へ伝えたいという欲求が生まれてくるでしょう。そんな自分自身の心から湧き出るものが、読む者の心に迫る文章を創作することとなり、さらには日常的に自主的な読書活動へと発展させていくのではないでしょうか。
 今回の作品にも、感動を自分自身の言葉で素直に書き上げ、読者に訴えかけてくる作品が多数ありました。今後も読書活動を通じ、多くの感動を皆さんと共有したいと願っています。