”二重奏”未来へ 十和田・北園小台湾音楽交流

<中> ホームステイ 筆談を織り交ぜ触れ合い
(2002/03/16)
ホームステイ先の子どもと遊ぶ中沢駿仁君(左から2人目)と小川康佑君(同3人目)。心がつながった彼らにとり、言葉の違いは問題ではなかった
 十和田市立北園小の今回の台湾訪問には二日間のホームステイが組まれた。児童二十六人は八、九日、二人一組で交流先である羅東鎭北成國民小学に通う児童宅に宿泊。十日朝、子どもたちはホストファミリーと過ごした楽しい時間に目を輝かせ、別れを惜しみながら再会を誓った。
 新谷佳子さん(五年)のホストファミリーは、昨年八月に北成小学が十和田市を訪れた際に受け入れた児童宅だった。その新谷さんでも最初、意思の疎通が思うようにできなかった。児童全員が“言葉の壁”を実感し、ホームステイ初日はコミュニケーションを取ることに苦心していた。
 それでも台湾訪問を前に特訓した中国語や自習で得た知識、それにジェスチャー、漢字や英語を織り交ぜての筆談を交えて触れ合いを試みた。そのひたむきな姿に家族も目を細め、会話の輪に加わった。
 自分の気持ちを伝え、相手のことを分かろうという努力と、九日昼に開かれたメーンイベントの交流演奏会が心の距離を一気に縮めた。
 ホームステイ二日目はホストファミリーだけでなく、その友人たちも巻き込んでバスケットに興じたり、トランプや花火に夢中になったり。
 気が付いたら夜中だったという児童。ホストファミリーと一緒にお風呂に入り、文字通りスキンシップを図った児童も。各家庭がそれぞれの方法で触れ合い、楽しみ、交流を図った。
 気が付けば、言葉の違いはそれほどの問題ではなかった。
 交流の主舞台となった北成國民小学が、別れの舞台ともなった。そこにはもう、不安や緊張が入り交じった顔はなく、出会いを喜び合い、再会を期待する笑顔だけがあふれていた。
 固いきずなで結ばれた姿なのだろう。古川瑞稀さん(四年)はこう言って胸を張った。「言葉はあまり通じなかったけれど、心で話し合った」
私も一言
曲戸 愛美さん
「台湾のことが分かったし、向こうの子といろいろ話せて良かった」
赤石 翔子さん
「身ぶり手ぶりで言いたいことを伝えました。また、台湾に行きたい」
内澤 里文さん
「ホームステイ先の人たちはみんな優しく、楽しい人でした」