縄文紀行 北日本の遺跡〜実像に迫る

 縄文時代。それはわれわれが想像するより、はるかにエネルギッシュで、質の高い文化に彩られていた。国の特別史跡・三内丸山遺跡はその一端を切り取って、現代によみがえらせてくれたが、もちろん、この一握りの事実だけで「縄文ワールド」のすべてが解き明かされるわけでもない。この一万年にも及ぶ空白の時代はとてつもなく奥行きが深く、ナゾに満ちている。青森県を中心とする北日本の地域は三内丸山以外にも、学術的に貴重な遺跡が多いことで知られている。そこで、これらの主要遺跡と、そこから出土した遺物に照明を当てながら、あらためて「日本文化の基層」とされる“縄文の実像”に迫ってみることにした。

1.日本文化の基層 躍動の時代が見えてきた (2003/04/01)
2.世界遺産 登録に動き出す4道県 (2003/04/02)
3.是川遺蹟記念碑 中央が評価した重要性 (2003/04/15)
4.表館遺跡 土器出現で生活の基礎 (2003/04/22)
5.こだわりの土器 なぜ縄目のデザイン? (2003/04/29)
6.韮窪遺跡 “新兵器”弓矢の登場 (2003/05/13)
7.大平山元1遺跡 揺らぐ縄文の年代感 (2003/05/20)
8.揺らぐ指標 注目の土器ルーツ論 (2003/05/27)
9.タイムカプセル 縄文海進が残した貝塚 (2003/06/03)
10.弥生の新時代 波紋呼んだ歴博の発表 (2003/06/10)
11.長七谷地貝塚 漁業の前進基地?だった (2003/06/17)
12.サケ・マス文化論 土器起源にも関係? (2003/06/24)
13.鳥浜貝塚 前期に高度な漆技術 (2003/07/01)
14.富ノ沢遺跡 浮上してきたヒエ栽培 (2003/07/08)
15.ハマナス野遺跡 円筒土器文化圏とヒエ (2003/07/15)
16.畑内遺跡 津軽と異なる?動物相 (2003/07/22)
17.竪穴住居 超ミニから大型まで (2003/07/29)
18.御所野遺跡 定説覆す土屋根の発見 (2003/08/05)
19.上里遺跡 ベールに包まれた家族像 (2003/08/12)
20.第二の道具 神なのか、人なのか (2003/08/19)
21.土偶とその世界 聖霊崇拝の呪術用具か (2003/08/26)
22.よみがえる漆文化(1) 九千年前副葬品に痕跡 (2003/09/02)
23.よみがえる漆文化(2) 国内最古級の製作道具 (2003/09/09)
24.ヒスイ信仰 大消費地だった青函圏 (2003/09/23)
25.広域ネットワーク 人とモノの活発な動き (2003/09/30)
26.海の道対馬海流に乗った旅人 (2003/10/07)
27.発掘こぼれ話 伝説の遺跡殺人事件 (2003/10/21)
28.薬師前遺跡 関心呼ぶ被葬女性像 (2003/10/28)
29.虫歯の理由 主食の堅果類が誘発 (2003/11/04)
30.お墓の考古学 社会構造の解明に迫る (2003/11/11)
31.ストーン・サークル1 東北に巨石遺構現る (2003/11/18)
32.ストーン・サークル2 共通の構築原理浮上 (2003/11/25)
33.階層社会 「後期」以降に成立か (2003/12/02)
34.仮説と定説 酒飲んでいた可能性も (2003/12/09)
35.発掘のドラマ 注口土器からヘビが… (2003/12/16)
36.当たらない「貧乏説」 国内でも最大級の遺構 (2003/12/23)
37.石神遺跡 円筒土器のルーツに迫る (2003/12/30)
38.赤ちゃん土偶 成長記念か魔よけか? (2004/01/13)
39.三内丸山遺跡1 姿見えてきた大集落 (2004/01/20)
40.三内丸山遺跡2 急がれる論争の検証 (2004/01/27)
41.三内丸山遺跡3 解けない6本柱のナゾ (2004/02/03)
42.三内丸山遺跡4 近野は同一集落か? (2004/02/10)
43.三内丸山遺跡5 なぜ、消えた大集落 (2004/02/17)
44.風張遺跡 北日本最多のヒスイ (2004/02/24)
45.風張遺跡 是川への移動説が焦点 (2004/03/02)
46.“沈黙するコメ” 縄文稲作はあったのか (2004/03/09)
47.ナゾの板材 縄文の戦争論に一石 (2004/03/16)
48・完.エピローグ 奥行き深い縄文世界 (2004/03/23)