溶接ひずみ低減技術開発 東北三吉工業と県(2008/07/10)
東北三吉工業が青森県と共同開発した溶接技術
 五戸町の金属加工業東北三吉工業(田沢英治社長)が青森県工業総合研究センター八戸地域技術研究所(八戸市)と共同で、ステンレス鋼板などの溶接時に熱による鋼板のひずみを低減する技術を開発した。
 
 従来よりも製造コストを約30%抑えることが可能で、九日までに特許を出願した。現在手掛ける真空装置関連だけでなく、自動車や医療機器など他分野への応用を目指している。
 同社では、真空装置の内部に使われる部品を加工する際、厚さが二ミリ以下で、長さや幅が一メートルを超えるような鋼板を電気溶接すると、熱によって部品のひずみが大きくなり、手作業での修正を余儀なくされていた。
 このため、二〇〇六年四月から共同研究を開始。熱の広がる範囲が約五分の一に抑えられるレーザー溶接を用い、エネルギー量や照射角度、溶接速度などさまざまな条件下で試行錯誤した結果、大型部材でもひずみがほとんどない接合方法を見いだした。
 これまで半日かかっていた修正作業が必要なくなり、誰でも簡単に素早く溶接できるため、生産性の向上につながるという。
 技術はステンレス以外の金属にも利用可能で、同社の関口力常務取締役は「幅広い分野に応用していきたい」とアピール。同研究所は「地元企業でもこの技術を活用してほしい」としている。
【写真説明】
東北三吉工業が青森県と共同開発した溶接技術

now loading..................