希望者減 中高一貫教育解消へ/むつ・大湊(2008/12/09)
 青森県立大湊高校とむつ市立大湊中学校で実施している「連携型中高一貫教育」について、県教委と同市教委が、解消する方向で検討していることが八日までに分かった。一貫教育を希望する生徒を受け入れる大湊中の「連携コース」を二〇〇九年度に解消、大湊高の「連携型入学者選抜」を一二年度入試から廃止する方針。県教委は八月にまとめた県立高校教育改革第三次実施計画で、中高一貫教育に関して「見直しを進める」としていた。
 
 両校では、〇二年度から中高一貫教育を実施。県教委によると、中学―高校で六年間通して学習することで、生徒の基礎学力や、教師の指導力の向上などの効果が表れていた。
 だが当初、同高入学者の約三割いた連携型入試での入学者は、進路志望の多様化などで現在は約一割に減少。メリットを生かした教育カリキュラムの編成が難しくなるなど、課題が挙がっていた。
 同市教委が一一年度から小中一貫教育を導入することになったのも、解消の一因。県教委などは中高一貫教育の継続は難しいと判断した。
 大湊中では〇九年度、連携型入試での大湊高進学を希望する、学区外からの児童を受け入れるため設置していた連携コースを、希望者の減少などの理由で解消する。
 一方、大湊高は連携型入試について、連携コースで同中に入学した生徒が受験する一一年度入試までは実施し、一二年度入試から廃止する。
 解消の方針について県教委とむつ市教委は五日、同市で市民説明会を開催。参加した市民約六十人から異論は出なかったという。年度内に正式に決定する方針。
 大湊中の佐藤孝志校長は「生徒数が少ない中で一貫教育をやっていくのは大変で、解消はやむを得ない」と話している。
 県内でほかに中高一貫教育を導入している田子中―田子高では希望者が多数いるため、現段階で見直しは考えていないという。

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