習い事 生活費 貯蓄…/どう使う子ども手当(2010/03/18)
 鳩山政権の目玉政策である子ども手当法案が17日、参院本会議で審議入りし、月内にも成立する見通しとなった。支給額は中学生までの子ども1人当たり月1万3千円で、6月から4回に分けてまとめて支給される。青森県南、岩手県北両地方で子を持つ親の多くは、子ども手当の支給に好意的で、予定している使い道も教育費や習い事、将来のための貯蓄、生活費の足しなどさまざまだ。ただ少子化対策としての効果に対する疑問や将来の負担増を懸念する声もあり、“歓迎一色”とはいかないようだ。
 
 「子どもに金を出すのは、国の未来に金を出すことだ」と話すのは、2児の父である二戸市の会社役員久慈浩介さん(37)。
 「(税金の使われ方が)国民に分かりやすい。給食費未納問題の解決にもつながるのでは」と賛成の立場だ。
 手当の使い方は、人によりさまざま。
 2児を育てる八戸市の主婦井上貴子さん(32)は「習い事に挑戦させ、子どもの健やかな成長に生かしたい」、10歳の男児がいる六ケ所村の主婦(38)は「衣類や食費など、出費の多い年ごろなのでありがたい。生活費の足しになる」と喜ぶ。南部町の主婦(31)は「将来の学費のためにとっておきたい」と、貯蓄に回す考えだ。
 一方で制度そのものへの疑問も。
 東北町の会社員吹越徳子さん(35)は「抜本的な少子化対策につながるのか疑問だ。保育園の延長保育など、子育てしやすい環境整備にも予算を回すべきでは」と指摘。五戸町の主婦(37)は「財源確保のために増税が行われたり、国債を発行したりして将来につけを回すのであればやめるべきだ」と手厳しい。
 むつ市の主婦(35)は「簡単に賛成、反対とは言えない。配偶者控除もなくなるし、家計全体で見れば果たしてプラスになるのか…」と不安を口にした。
 ピアノや水泳などの“習い事業界”の期待は大きい。
 八戸市内で子ども向け水泳教室を運営するスポーツクラブの担当者は、「生徒を獲得するチャンス。6月なら夏休み中の短期水泳教室も控えているので、どういう動きになるか楽しみ」と話す。
 青森県を含む東北各県でピアノや英会話の教室を展開するヤマハミュージック東北(仙台市)の西井浩史営業統括部次長は「(前政権の)定額給付金は、貯蓄などに回されてしまった。同じようにならなければいいが…」と懸念した。

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