引っ越しシーズン本格化 低価格重視強まる(2010/03/21)
引っ越しシーズン到来―。青森県内では「軽サービス・低価格重視」の傾向が強まる
 進学先や転勤先が決まり、多くの人が新生活を迎える4月を前に、青森県内では引っ越しが本格化している。かつては、荷造りから新居での荷物開封までフルサービスで業者に頼む利用者が多かったが、近年は長引く不況の影響で「軽サービス・低価格重視」の傾向が強まる。複数の業者から見積もりを取り、価格を比較する「相見積もり」が当たり前となる中、業者側もさまざまな工夫を凝らし、利用者の獲得に懸命だ。
 
 18日、転勤に伴い県南地方から青森市に引っ越した20代女性は「給料と貯金が減って生活が苦しいので、安い業者を選んだ」と語る。26日に八戸市から三戸郡内への引っ越しを予定する30代男性は、少しでも出費を抑えるため、「梱包(こんぽう)は自分で行うつもり。料金が安くてネームバリューがある業者に頼んだ」という。
 こうした最近の傾向について、八戸通運(八戸市)の担当者は「以前は荷造りから家電、家具の設置まで、すべてを任せてくれる人が多かった。最近は自分たちで済ませて料金を安くしようとするケースが多い」と説明。
 不況で収益が落ち込む中、企業側も転勤に伴う転居費用を抑制しようという動きが広がっているとみられる。
 こうした低価格志向を背景に、インターネット上には、転居先や家具の種類、数などの条件を入力すれば、複数の業者から見積もりを取れるホームページも登場している。
 価格競争が激化する中、各業者はサービスの充実を図るほか、顧客のニーズに応じて引っ越しプランを提示するなど、きめ細かな営業努力で利用客をつなぎ止めようと腐心。三八五流通(同)の担当者は「プロの目と判断で、お客さまにとって最適なプランを示し、最大限要望に応えて納得してもらうことこそが最大のサービス」と強調する。
 引っ越しの料金は、人件費や資材費などのコストを積み上げた数字。“安値至上主義”で、必要なコストまで削る業者を選べば、トラブル発生の危険性を高めかねない。
 ヤマトホームコンビニエンス八戸営業所(同)の担当者は「大切な家具の移動なので、お客さまには料金と同様、質の高さの重要性を理解してもらうよう努力している」と話している。
【写真説明】
引っ越しシーズン到来―。青森県内では「軽サービス・低価格重視」の傾向が強まる

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