稲葉氏、多選批判かわせず/一戸町長選(2017/11/14 08:30)
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稲葉氏、多選批判かわせず/一戸町長選(2017/11/14 08:30)

8期32年間にわたり一戸町長を務めたものの、9選を逃した稲葉暉氏=12日午後9時10分ごろ、同町西法寺の事務所

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 1985年の初当選以来、一戸町長として32年間にわたって町政を担ってきた稲葉暉氏(72)が、ついにその座を明け渡す。「もう十分だろう」「後継者はいないのか」と多選批判にさらされ続けながら、岩手県内の首長で最長の8選を重ねてきた。しかし、今回の選挙戦では、世代交代に有権者の意識が大きく傾き、自身を支える後援会の高齢化、町政界における求心力の低下も響いた。

 豊かな経験に加え、失政の少なさなどを背景に、町政を安定的に運営。県町村会長、全国町村会副会長を歴任した。

 政治家としては、県議選で町議会与野党の垣根を越えた「オール一戸」の体制を構築。県議会に一戸の声を届けるべく、二戸選挙区(定数2)で議席を確保するため自ら陣頭に立った。

 当選を重ねる一方で、町民にくすぶっていた多選批判の声は、年を追うごとに強まっていた。稲葉氏に対する評価がぐらつく中で迎えたのが、今回の選挙戦だった。

 対決した田中辰也氏(50)は、かつての同志であり弟子。共に戦ってきた町議の多くが支援に回る謀反(むほん)≠ノよって、組織戦で劣勢に立たされる。田中氏も正面から多選を否定するのでなく、世代交代の必要性を訴えることで、批判票を広く呼び込んだ。

 稲葉陣営の幹部は「失政がない故に、飽きられてしまった部分もあるだろう」と漏らす。「後援会のメンバーも年を取り、勢いをつくることができなかった」という嘆きも聞かれた。

 落選した稲葉氏は12日、「9期目となると、評価とは別にさまざまな意見も増える。政策論争にならなかった」とした上で、「今後は現役の政治活動をやるつもりはない」と政界引退の意向を示した。

 一方、新町長になる田中氏とは政策に大きな違いがなく、町の主要政策は継続される見通し。声を振り絞りながら、「やってきたことに間違いはなかった。どういう形であれ、町民のための町政を考えてほしい」と求めた。

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