核燃料関連ニュース

再処理工場の試運転 最終段階入り
(2008/02/15)
 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の試運転(アクティブ試験)について、日本原燃は十四日、計画より約三カ月遅れで最終段階の第五ステップを開始した。国の総合資源エネルギー調査会・核燃料サイクル小委員会が同日、不具合が相次いだガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)の製造能力を評価、"追試"を条件に最終段階入りを認めた。ただ第五ステップには数カ月かかる見通し。原燃が目指す二月中の試運転終了は困難で、今月中にも延期のスケジュールを示すとみられる。
 
 第五ステップ入りは、同小委で固化体製造に関する評価を受けるのが条件となっていた。
 原燃は今月四日、必要なデータを経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
 しかし固化体製造は、現在も溶融炉の底に白金族の金属が堆積(たいせき)した影響で中断している。
 原燃は、中断の原因となった金属堆積の防止策について「温度管理や炉内をかき混ぜることで防げる」との見通しを示しただけで、実際の運転では確かめないまま、提出に踏み切った。
 十四日、東京都内で会合を開いた同小委は、堆積の防止策を「見通しだけで具体性がなく、十分ではない」としながらも、堆積状況を確認する炉内点検の結果などを小委が再チェックする追試を条件に、第五ステップ入りを認める保安院の方針を了承した。
 炉内点検の終了まであと数日かかる見通しで、堆積状況によっては金属を取り除く作業が必要になる。
 小委の再チェックを受けるまで固化体の製造は再開できない。再開後も国による最終的な検査の前に、性能試験の結果を保安院に報告することを求められた。
 今後のスケジュールの変更について、原燃は「炉内の点検状況を見てからになる」として、明言できない状況にある。第五ステップは当初、三カ月かかるとしていた。
 第五ステップでは使用済み核燃料百トンを使い、固化体製造のほか、工場全体の処理性能確認などを実施する。
 だがメーンとなる固化体の製造が中断しているため、当面、実質的な試験は行えない状況にある。
 約二年間にわたる試運転は先行き不透明なまま最終段階を迎えた。