むつ小川原関連ニュース

ITER関連スペイン人研究者の子供 尾駮小受け入れ
(2007/06/21掲載)
 六ケ所村で実施する国際熱核融合実験炉(ITER)の関連研究で、八月から同村に滞在するスペイン人研究者の子供三人を、地元の尾駮小学校が受け入れることが二十日分かった。ITER関連の外国人研究者の子供が青森県内の学校に通い、日本のカリキュラムで授業を受けるのは初めて。県教委は、三人が日本語での授業に慣れるよう専門にサポートする教員を同校に派遣する方向で準備を進めている。
 十年間とされる同関連研究では、ピーク時、欧州を中心に外国人研究者約百人が同村や周辺に滞在する見込みで、一緒に訪れる子供たちの教育環境の整備が大きな課題となっている。
 県ITER推進室は「各国、家族によって受けたい教育が違うと思う。それぞれの要望に応じ、対応していく」と話している。
 日本原子力研究開発機構によると、現時点でフランス人、スペイン人、ドイツ人の研究者三人が年内に六ケ所村で暮らし始めることが決まっている。うち、子供連れはスペイン人研究者だけ。
 県などによると、子供は三人兄弟で、親が地元の学校で授業を受けることを希望しているという。ただ、母国語のスペイン語と英語しか通じないため、県教委は英語もしくはスペイン語を話せる教員を三人が通う尾駮小に派遣する。
 三人は当面、体育や音楽、図工を地元の児童と一緒に受ける。ほかの授業時間は、派遣教師から日本語を習う。また通信教育などで母国語の勉強もするとみられる。
 同関連研究では、国が施設整備費などを負担。だが、住宅や子供が通う学校の整備は地元が負担する。
 このため県は五月、教育関係者らによる「外国人教育環境整備検討委員会」を発足させた。来年一月ごろに方向性を示す予定だが、その前に対応する形となった。
 県内では既に、同村の使用済み核燃料再処理工場で働くフランス人技術者がおいらせ町に滞在中。技術者の子供は、三沢市内の小中学校の空き教室を利用し、フランス人教師から母国のカリキュラムで授業を受けている。
 県は今後、個々のケースに応じた対応を迫られそうだ。